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数字と色の話

私は七赤金星です。

 

七赤が示すものは、西、夕方、秋、金星、赤。

なぜ赤色なのか、、、と考えました。

 

夕焼けの赤だとか、紅葉の赤だとか、配置された位置による時間や季節から連想される色のイメージで、納得はしていました。

ただ、火の意味を持つ九紫火星が、ストレートに赤でなく紫とされていることに、モヤモヤした思いが残っていました。

 

九紫の紫は太陽に最も近いから「紫外線」の紫だとか、ろうそくの芯の中心、炎心と言われる部分は青みがかって紫色にみえるからだとか、解釈はいくつかありますが、七赤の赤よりなお、すっきりしない説明です。

まあ「そういうものだと思えばよい」というのが、究極の答えではありますが。

 

 

 

そして、基本にもどってみようと、河図の図を眺めてみました。

河図の図というのは、古代中国の伝説で、神馬の旋毛が表す数字の配列が示されており、亀の甲羅に浮かび上がった魔方陣を示す洛書の図とともに、東洋の叡智の結晶といえるものです。

科学・哲学・数学から占術まで、すべての元になるものと言われており、易や気学で使用する八卦や九星も、ここから生まれたものです。

この有り難い図を眺めていたら、疑問が解けました。

初めに、七という数字は、南の火の位置にありました。

だから七は、赤く染まったのです。

では、九の紫はどうなのか。

河図の図は、奇数と偶数が向かい合い、二つの数はそれぞれ五行の「生数」と「成数」と呼ばれ、未成熟な赤子と完成した大人として、親子のような関係を持っています。

河図の図の初めが北の一、次いで南の二であれば、陰陽の対比で奇数の一は陽で白、偶数の二は陰で黒になるのが当然でしょう。

南の生数二は黒、そして成数七は赤です。

二に七を足すと九。黒に赤を混ぜると紫色になります。

この紫が、天の位置である南にあり、貴人の色とされたのも納得できます。

ちなみに、平安時代は、紫草から抽出した黒っぽい紫が貴人の色とされ、赤と青を混ぜた紫は中間色で、高貴な色ではなかったそうです。

河図の図に、すべての謎の答えがありそうです。

個人的な謎が解けて、スッキリしました。